日本の動物 第10弾

226 マンシュウハリネズミ

いくつかの種類がペットとして輸入されているハリネズミ。そのうち、ヨーロッパ産のナミハリネズミと、アジア産のマンシュウハリネズミが静岡県伊東市(マンシュウハリネズミ)や神奈川県小田原市(ナミハリネズミ)で野生化し繁殖している。夜行性で、夜になると子どもを引き連れて歩く姿が目撃されたりしている。主に昆虫類を捕食するが、イチゴなどの作物が荒らすという報告もある。またエサが競合する在来種のモグラなどの生活を圧迫する可能性が大きいとも言われる。何にしても生態系を大きく変えてしまう可能性があるので、出来るだけ速く野外から駆除する必要がある。けっこうデカくなり、体重は1kgに達する。造形的には、半分丸まった愛嬌のある形を再現。人はカワイイ生き物に対する見解が甘くなる傾向にあるが、こいつもご多分に洩れず、野生化すれば在来種にとっては確実に強豪な敵だ。