日本の動物 第7弾

188 オシドリ

東アジア特産の小型のカモ。オスは飾り羽や色や模様が繊細で鮮やかで、カモ属の中でも抜群に美しい。水辺付近の木のウロの中に巣を作るという習性を持っている。カモとしてはたいへん珍しい。仲のいい夫婦のことを『おしどり夫婦』と呼ぶが、繁殖期ごとにペアを変えたり、子育てはメスだけで行うなど、実際オス・メスの仲は他のカモ類と特別変わらず、仲良しの比喩に使われるほどではないという。『鴛鴦(=えんおう)』と呼ばれることもあるが、鴛がオス、鴦がメスのこと。中国語では鴛鴦はつがいを象徴する言葉で、男女同時に使うものに使われる単語。(鴛鴦枕など)造形的には、オスの美しさを表現。現代絵画のような色彩構成で、なんでこんな色合いになる必要があるのかと、首を傾げたくなる。自己表現レベルとしては、渋谷のセンター・ガイに近いか。