日本の動物 第7弾

187 オオタカ

北海道〜九州に棲む中型の猛禽類。主に森林に棲み、飛翔能力に長け、小鳥やカモなど鳥類を空中に襲い、捕食する。大きさはカラスほどで、イメージほど大きくはないが生態系の頂点に位置することに代わりはない。そのためもともと生息数は少なく、森林開発などの影響で生息数は減っており、絶滅危惧種II類に指定されている。江戸時代中期に盛んに行われた『鷹狩り』に使われたのはこのオオタカで、現在は国内のオオタカの捕獲が禁じられており、海外から輸入したオオタカで鷹狩りの伝統技術が伝承されている。と、まあ何と本末転倒な事態であろうか。自然破壊がなければこんなことも起きまいに。造形的には、キッとにらんだ鋭い目と、尖ったくちばし。猛禽類特有の太い足が再現され、威厳ある風貌が何とも美しい。