日本の動物 第7弾

172 ミズラモグラ

本州各地で生息が確認されている小型のモグラの仲間。捕獲例が少なく以前はただのモグラだの幼獣だと思われていた時期もある。外見やサイズはヨーロッパモグラと似ているが、歯の特徴などから、現在では日本のモグラ類の原始的な種類であると言われている。地面にトンネルを掘り生活して、昆虫、ミミズ、ムカデ類などを捕食している。多くの地域でレッドデータアニマル(絶滅危惧種)として認定されおり、原因は種間における生態的序列が明確であるモグラ類において、コモグラやコウベモグラなど強い種に駆逐されていることが挙げられている。造形的には、見るからに弱っちい感じ。もし人間なら守ってやらないと生きていけないタイプのミズラモグラ。だがしかし、大自然は弱者に対して、たいへん厳しい。