日本の動物 第6弾

156 リュウキュウイノシシ

奄美大島〜西表島の南西諸島に棲むイノシシの仲間。本州に棲むイノシシよりずっと小柄で体重はオスでも50kgほどである。人間が持ち込んだものと考えられた時期もあったが、現在では南西諸島固有の亜種であることが解っている。単独ないしは家族群で森林の中で暮らし、木の実や根などの植物中心の食生活であるが、昆虫やトカゲを捕食することもある。近年では生息地の減少に伴い人里にも姿を現し、畑を荒らすこともあり、害獣として捕獲されることも多く、その個体数が減っている。造形的には、鼻先から喉にかけてのヒゲ状の毛や体毛が上手く表現されている。