日本の動物 第6弾

155 タカアシガニ

岩手県〜九州西岸の水深200〜600mの海底に生息している。巨大なカニで、肢を広げた長さは現生節足動物中最大となる。ハサミ肢を広げると4mに達するものもいる。泥の多い海底を歩き、小動物を捕食する。日本固有種とされていたが、近年台湾や東シナ海でも生息が確認された。造形的には、細かい部品の集まりで、組み立て難易度は高い。このカニの繊細な足と体の関係をうまく表している。反面、あの小さなカプセル内によく収まったと感心させられる、大きさと迫力を持っており、分割の妙技を堪能できる。