日本の動物 第4弾

104 ライチョウ(オス)

本州中部の高山地帯のみに生息する、氷河期から同じ姿で生きている『生きた化石』である。通年を高山で過ごし、厳しい冬に耐えるため分厚い羽毛を持っている。普通の鳥と違い足の指まで羽毛に覆われている。夏場は岩肌が見える周りの環境に合わせ、冬場は一面雪景色となる環境に合わせ、保護色となるよう羽毛が生え替わる。さまざまな高山植物を食べ、冬には小さな群を作り行動する。現在は絶滅に瀕しており、国の特別天然記念物として保護されている。造形的には、頑丈な足と夏場の岩肌を思わせるカラーリングを巧みに表現している。