日本の動物 第3弾
066 ヌートリア
水辺に住む全長90cmもある大型のネズミ!南アメリカ原産の動物で、毛皮を採る目的で日本に輸入された。日本では1939年にフランスから輸入された。戦時中は軍隊の勝利にかけて『沼狸=しょうり』と呼ばれ、1944年ごろには、日本全国で4万頭が飼育されていた。終戦後、毛皮の需要が激減したことで、その多くが野山に放された。また、1950年代の毛皮ブームでも飼育が流行したが、その後の毛皮価格の暴落に伴い、このときも多数が野に放たれ、野生化している。その後、各地で定着し、西日本各地(広島県、岡山県、島根県、香川県と近畿・東海の各府県)に分布が拡大した。また千葉県や静岡県の一部でも生息が確認されており、今後も拡大すると考えられる。特に岡山県にはかなりの数が生息しており、年間約800〜2000頭もが害獣として捕獲・駆除されている。
◆
◆