日本の動物 第9弾

209a ムササビII(淡色型)

本州に棲むムササビはモモンガとは対照的に南方系の動物だ。皮膜が手足の間だけでなく、首や尾の付け根にまで付いているのが、ムササビの特徴。さらに手首の軟骨の突起を拡げて皮膜面積を大きくするので、短い羽根の翼竜のよう。滑空飛行とはいえ、ただ風任せの飛行とは違い、高度、速度の調節を行い、方向転換も可能という多彩な飛行技術を身につけている。ほぼ植物食でタネ、果実、木の芽、花、葉っぱなど何でも食べるようだ。年に2回、春と秋に1〜4頭の子どもを産む。造形的には、これから滑空するのか、はたまた着樹寸前のブレーキングか。すばらしい運動能力が測り知れる造形となっている。