日本の動物 第9弾

208 アゴヒゲアザラシ

北極圏に生息している、体長2.5mにもなる大型のアザラシ。単独で暮らすことが多い。日本には殆ど姿を見せないが(北海道周辺に流氷に乗っているのがたまに観察される程度)2002年に多摩川河口付近に突然現れ、『タマちゃん』の愛称で一躍有名になる。りっぱなヒゲを持っているが、名前のようにアゴヒゲではなく、口元から生えている。他のアザラシと比べ、極端に頭部が小さく、胴長に見える。前腕が前の方に付いているのも他のアザラシと違うところ。潜水が得意で、50〜200m潜っては甲殻類、二枚貝などを捕食している。造形的には、乾いてカールしたヒゲがオッサンっぽい印象が再現されている。どう見ても、『タマちゃん』の愛称とはかけ離れた風貌だ。むしろ『タマ爺』って感じかな。