日本の動物 第8弾

203 コイ

日本を代表する、大型淡水魚。大陸からの移入説もあるが、元々従来の個体群もいたという説もある。『野鯉』と呼ばれる野生種は養殖種と比べ体高が低いと言われている。昨今、あちこちの河川で目撃されるものは殆ど養殖鯉であることが判る。鯉が泳いでいるだけで、なんとなくきれいな川が蘇った気がするが、鯉はたいへん生命力が強く、多少水質環境が悪くても生き延びる。また悪食で何でも食べるので、大きくなるのは当たり前なのだ。環境のことを考えると、とにかく川で魚が泳ぐ姿が見たいからといって、あまり不用意に放流するのも考え物である。造形的には、昔ながらの野鯉を再現している。現在この形状の鯉を見ることはなかなか困難である。