日本の動物 第7弾

182 ハブ

南西諸島に棲む、マムシと並んで日本で最も有名な毒ヘビ。体長は150cmほどで、冬眠はせず、通年活動する。夜行性でネズミなどの小型哺乳類、鳥類、トカゲ、カエル、などを捕食するが、特にネズミが好物のようだ。沖縄・奄美に農地では害獣のネズミを捕食してくれることから、『毒さえなければ、ハブほど役に立つ動物はいない』と言われるほど。毒性は出血毒で、マムシより毒の強さは弱いが、毒の量は多く、さらに攻撃的で動きも素早い。噛まれると細胞組織の破壊が始まり、患部は腫れ上がり激痛を伴う。毒の回りは遅く、ジワジワと全身に回っていく。現在では血清治療が発達し、死亡率は1%と低い。ただし、早急な処置が必要であり血清注射が遅かった場合など、組織の破壊が進んで筋肉が失われるなどの後遺症が残ることもある。造形的には、飛びかかる寸前を再現し、凶暴な感じが良く出ている。