日本の動物 第7弾

176 カミツキガメ

北アメリカ原産の甲長50cmに成長する、大型の淡水ガメ。鋭いくちばし状の歯を持ち、魚類、昆虫類、甲殻類、両生類など動物質を中心に、果実や海草も食べる雑食性のカメ。原始的なカメ類でワニのような長い尾を持ち、風貌が怪獣っぽいところが子どもたちに大人気となり、幼体が多数輸入された。ところがかなり大きくなることを知らずに(告知不足もあるのか)飼いきれなくなって近くの河川に逃がしたヤツがいたから、さぁ大変!もともと温帯域に生息するカメなので日本の河川や湖で繁殖をはじめてしまった。私の住む関東での繁殖確認地として有名なのは千葉県印旛沼である。推定で1000匹はいると言う研究者もいる。平成17年6月に施行された特定外来生物法で特定外来種に指定され、許可なしに飼育・販売が出来なくなった。が、許可申請が有料となり、申請も面倒なことから、さらに放逐が進むのではないかとの懸念もある。造形的には、色・形とも細かいところまで作り込まれており、アップに耐えうるリアルさで、迫力がある。