日本の動物 第6弾

146 ツシマテン(夏毛)

長崎県対馬のみに棲むテンの仲間で本土産のテンとは、首から胸部にかけての黒紋があることで区別できる。体長は40〜50cmで、ネズミやカエルなどの小動物やカニなどの甲殻類、キイチゴなどの果実を食べて暮らしている。冬になると頭の毛が白くなるが、本土産のように全身が黄色の毛で覆われることはない。1971年に国の天然記念物に指定され、保護動物となっているが、近年開発による生育地の減少や、ノイヌや猟犬による捕殺が行われ減少傾向にある。造形的には、直立して周囲を見回す神経質な生態をよく表している。レッサーパンダを筆頭に立ち上がる哺乳類はかわいいよね。