日本の動物 第4弾

099 メガマウスザメ

1976年にハワイのオアフ島沖でアメリカ海軍の調査船が発見したのが世界初で、その後、1983年に正式に新種として報告された、体長5mになる大型のサメである。数少ない捕獲例の中で日本近海での捕獲例が、けっこう多い。特に2007年には静岡県北川沖で生きたメガマウスザメが捕獲され飼育は断念されたものの、海中を元気の泳ぐ貴重な生体撮影に成功している。日本初、世界でも2例目の撮影成功である。生態は詳しく解っていないが、プラントン食であり、凶暴でないことは確認されている。造形的には、大きく口を開けプランクトンを捕食している姿だろうか。けっこう間抜けな顔である。このサメは捕獲された写真も含めどれも間抜け面で、サメ=凶暴のイメージからは遠く、ちょっと親しみが湧く。今後の研究成果が期待される。