日本の動物 第3弾
064 マガモ
日本各地の川や湖に渡ってくる冬鳥。オスは緑色に輝く頭部、首に白い輪模様があるのが特徴。食用にもされている。カモ猟のとき、群れをつくる水鳥の習性をうまく利用して、飛んでいる鳥をおびき寄せるため、精巧な模型を湖に浮かべる。木を削り着色し、本物ソックリに作るのだが、その造形があまりにもすばらしく、後にアメリカで、デコイと呼ばれるインテリア小物となる。『デコイ』という言葉は元々、水鳥を一つの池におびき寄せるために作った人工の水路のこと。広い水路の先にエサをまいておくと、水鳥たちはエサにつられてしだいに水路の奥まで泳ぎすすみ、最後には小さな池に集まったところを捕まえていたという。おびき寄せるとき、エサのほかに模型も浮かばせておいたので、いつしか模型そのものをデコイと呼ぶようになった。造形的には。。。まさにデコイだ。
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