日本の動物 第1弾
022 ラブカ
日本近海の深海に棲息する、原始的なサメ。その生態はほとんど知られていない。体長100cmほどで、体の割に脳は小さい。イカやタコなどを補食している。ラブカという和名は、『皮膚が滑らかで肌触りが毛織物のラシャに似るのに由来するといわれる』(世界大百科事典)だとさ。羅紗(ラシャ)の羅に鱶(フカ:[大型の]サメ)で羅鱶ってことだ。駿河湾沖の深海に住む原始的なサメの一種。造形的には、見た目ちょっと気持ち悪いバランスだね。何だかナマズっぽい。普段は深海で暮らしているラブカが、浅瀬で見つかる時はたいてい弱っていて、泳ぐ姿はかなり奇妙らしいので、そのへんが巧く表現できていると言えよう。
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