日本の動物 第1弾

013 キツネ

本州〜四国〜九州に棲息しているイヌ科の動物。私は野生のキツネを見たことがありませんが、人を誑かしたり、憑いたり、妖怪になったりと、昔からちょっぴり嫌われ者。かと思うと『お稲荷さん』として信仰されていたりもする、不思議な動物。タヌキなどよりも肉食性が強く、熊や野犬、大型猛禽類を除けば山の生態系の頂点に位置する存在。しかし、夫婦共同で子育てをするといった優しい一面も持っている。大昔から話題になって来たホンドギツネも最近は北海道のキタキツネに知名度ではやられっぱなし。毛皮にされたり、剥製にされたり、キツネにとって最強の天敵は人間か。憂いを帯び首を傾げた姿が、いとあはれなり。絶妙な造形センスだ。