チョコエッグ ペット動物コレクション 第2弾

P2_sp03 バステト神(グレー)

そもそもネコはいつの頃から人間の傍らに存在していたのか。祖先はアフリカ全土からアラビア地方に棲息していたリビアネコという野生種であるという説が強い。人に飼われ始めたのは、紀元前2000年頃、エジプトであると言われる。穀物をネズミから守るために野生ネコを飼いならしたのが始まりだが、その独特な風貌から神格化され、エジプトでは神聖な動物という位置づけになった。その証拠に大切にミイラにされ埋葬されたものが後世、ピラミッドの発掘などで多く発見されているのだ。ネコの姿をした女神の『バステト神』は豊穣の神とされ、気品のあるすばらしい彫像が作成されている。ところが15世紀ヨーロッパでは一転、暗闇で光る目が魔女伝説とリンクして魔物扱いされ、受難の日々を送ったという歴史もある。東洋ではインドで4000年の歴史があり、元々穀物の守護者であったが、中国では『猫鬼』、日本では『猫又(=妖怪の一種)』として魔物扱いされるようになってしまった。日本では妖怪扱いはされたものの、ネコ自体への虐待は起こらず、かといってさほど崇拝されることもなかった。実は一番身近な生き物として存在していたのかもしれない。