チョコQ アニマテイルズ・ペット動物 第5弾

P128 フレンチブルドッグ(ブリンドル&ホワイト)

この犬種、フレンチというくらいだからフランス原産と思いきや、実は諸説あり、論争も盛んだ。フランスは自国で17世紀に飼育されていた闘犬種が起源だと主張。かたやイギリスでは、イギリス産ブルドッグが起源だと主張する。また、スペイン原産の牛追い犬が起源とする説もあり、実際その影響もあることが確認されている。現在はイギリスブルドッグ説が国際的には定説とされている。1860年頃にイギリスで小型のブルドッグが作出されフランスに渡り、パグやテリアなどと交配されたものがフレンチブルドッグとなった。後にイギリスで闘犬が禁止され、職を失ったブルドッグを小型化しペットとして生き残る術を見出そうとした過程で、フレンチブルドッグがフランスから逆輸入されて交配されたという経緯もある。この犬種の最大の身体的特徴は『コウモリ耳』と呼ばれる、前を向きピンと立った大きな耳である。イギリス産ブルドッグとの決別の象徴とされるこの特徴ある耳は、フレンチブルドッグのスタンダードには欠かせない特徴で、コウモリ耳でなければフレンチブルドッグとして失格となるほど大事な特徴なのだ。元々ネズミ駆除の目的で繁殖され、初めは労働者階級の愛玩犬として普及し、やがては上流階級の貴婦人たちの間で人気を博し、最近は各国セレブのアクセサリー犬としての地位を確立している。どう見てもかわいくないこの犬が、その動作や体つきを武器に、成り上がっていたのだった。(笑)