シベリア北東のチェルスキー山脈一帯が原産地で、古くからエスキモーの間で、ソリ引きや番犬、猟犬として飼われていた。その風貌とは裏腹に人によく馴れ、集団生活に向いている気質で優しい犬だ。他のソリ引き犬と比べ闘争心も低く、番犬や家庭犬にも適している。日常あまり吠えることはないが、狼のように遠吠えをする修正がある。実際、オオカミ犬（９９％オオカミの血で１％だけ犬の血が入った限りなくオオカミに近い犬。獰猛で巨大だが従順でマニアが多い。）の作出に使われている。日本ではかつて人気犬種No.1であった。目の色に特徴があり、ブルーや褐色、ハシバミ色など、いかにも『外国犬』という印象をもつ。眼光は鋭く、どんなに大人しく従順だと聞かされていてもちょっと身震いする迫力がある。造形的には、『伏せ』のポーズでも頭はビシっと動かさず前を向いた姿を再現。毛並みなども緻密に造型されている。そして、やはりちょっと怖い感じもよく出ている。コワモテの風貌だが飼い主には従順であるギャップが、ハスキーファンにはたまらないのだろう。
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