チョコQ アニマテイルズ・ペット動物 第4弾

P097 アホロートル(ゴールデン)

サンショウウオは本来、幼生時期は外エラがあり、水中でエラ呼吸をしてすごす。やがて成長し変態を行うと外エラが無くなり、肺呼吸をし、生活圏を陸上に移す。ところが、中には外エラが無くならず、一生水中でエラ呼吸をしながら暮らす個体もいる。これを、幼形成熟(=ネオテニー)といい、子どもの形のまま大人になっていく。アホロートルを含む、マルクチサラマンダーの仲間はこの幼形成熟をする個体が多い。アホロートルは実験動物として広く繁殖されていたが、その後『ウーパールーパー』という名前でペットショップにお目見えした。黄色やマーブル、白などのカラーバリエーションがあり、5cmくらいの大きさのモノがよく売られているが、大事に飼えば30cmを越す、見応えのあるサラマンダーである。カワイイ顔をしているが肉食で、以前飼っていた25cmほどのアホロートルは目の前に投げ込んだピンクマウスをパク〜っとひと飲みしていた。(!)再生能力がとても強く、手足ぐらい無くなっても生えてくる。水温の上昇に弱いようで、水温管理が長期飼育のコツのようだ。今ではペットショップでよく見かけるアホロートルだが、原産地メキシコの野生種は絶滅危惧種であることは、以外に知られていない。造形的には、分割の継ぎ目も目立たず、質感も上々で、私のお気に入りの一つだ。