チョコエッグ ペット動物コレクション 第2弾

P038 錦鯉(黄金)

突然変異で生まれた赤い緋鯉を元に作出された錦鯉たち。その歴史は古く、錦鯉の歴史は日本の伝統と言ってもいいだろう。そもそもコイの養殖に関する記述は日本書紀にまでさかのぼり、推古天皇(620年)が蘇我馬子の庭園でコイを鑑賞したとの文面がある。その後、記録には長い空白があるが、江戸時代の本草和名(1796年)という本に赤、青、黒、白鯉と記されており、これは真鯉から突然変異で生まれたコイのことで、後の世に錦鯉を誕生させる元になる。錦鯉発祥の地として知られる山古志郷は冬になると大雪に見舞われ陸の孤島と化す。その間のタンパク源としてしばしば食用鯉が用いられていた。農業用の溜池でコイの稚魚を育て、水田養魚によって食用鯉の育成が行わていたのだ。その後、突然変異で生まれたコイを固定することで錦鯉が誕生する。現在ではさまざまな品種が作出され、観賞魚の頂点に君臨している。『お金持ち=庭に池=錦鯉』という図式が容易に想像できるほど高価な品種も多く、お金持ちの趣味としても有名。