日本の動物 第6弾

SP キタダニリュウ

福井県勝山市で発掘された、日本産恐竜の一つ。化石は爪と後肢の一部だけだが、その特徴からヴェロキラプトゥルの仲間のドロマエオサウルス科の恐竜であるとされる。どっちかというと鳥に近いこの種、最近中国で羽毛のあとが付いた化石も発見されている。爪と足のみなので全体図は想像にすぎないがその分、何でもやり放題だ。(笑)実際ここで発掘された化石は数種類の恐竜の骨が混雑していたらしく、その後の調査でキタダニリュウの後肢の末節骨とされた鉤爪の化石は、実はフクイラプトゥルの前肢の末節骨であったと発表された。まぁ恐竜ってのは未だに(というか永遠に)未知の生物で、化石からしか研究・判断が出来ない分、ロマンと神秘に満ちた生物である。まさに『人類の頭の中で進化する生物』というわけである。造形的には、頭は天を仰ぎ、尾も天を指す。鳥のようでいて爬虫類の獰猛さも併せ持つ。大昔には、なんとも不思議な生物がいたものである。