わがままな天然列島 大地の動物

R0033 ニホンオオカミ(白狼)

1905年に絶滅したと言われる野生のイヌ。古くは『ヤマイヌ』と呼ばれ、学術的な分類でおオオカミとは別種であると言われている。生きていた頃の生態はほとんど不明とされる、まさに珍獣。ヨーロッパではオオカミは害獣であり、嫌われ恐れられていた。ところが農業国であった日本で農民を悩ませたのはイノシシやシカなどの草食獣であり、彼らを襲うオオカミはむしろ農民の味方で、人々はヨーロッパ人とは逆のとらえ方をしていた。ありふれた動物の代表である犬によく似た動物でありながら、オオカミは「大神」つまり大いなる神であったのだ。野生オオカミの伝染病が流行り狂ったような行動をとったり、欧米文化が日本に入り、童話などでオオカミの悪さが紹介されると、徐々に日本のオオカミ信仰も薄れていった。しかし、絶滅したと言われている1905年以降もニホンオオカミの目撃情報は後を絶たず、生存の可能性を信じて研究を重ねる人々もいる。もしかすると、今でもオオカミ=大神は、山奥のどこかでひっそりと、人々を憂いて暮らしているのかもしれない。チョコエッグ 第2弾 046と比べ、胴体を輪切りにしていた分割面も無くなり、足も筋肉の動きに沿った分割でより自然に。彩色は白狼バージョンだ。