動物奇想天外 Ver.

K08B 盲導犬(ブラック)

文字通り、目の不自由な方を安全に導くために日夜活躍する盲導犬。2006年現在、日本で活躍する盲導犬は957頭。しかし、盲導犬を今すぐに必要としている視覚障害者は4700人。将来必要とする人を合わせると、7800人いるという。さらに盲導犬は10才で引退していく。つまり人間の寿命を考えれば、人一人の人生は一頭では支えられない。絶対的に足りないのだ。盲導犬に適した犬種はラブラドール・レトリバーが主流。小さい頃から人に馴れる訓練をし、その後も多くの訓練を乗り越えて盲導犬は誕生する。現在日本では、訓練期間の長さや訓練士の苦労もあってか、年間で120頭ほどの盲導犬を育てるにとどまっている。引退後はボランティアに引き取られ余生を過ごす事になるが、病気だったり、老いて介護が必要になった犬は引き取り手がないという。これこそ大企業や国の力と金でいい宿舎と飼育士を雇い、せめて楽しい余生を暮らさせてやってはどうなのか。人のために一生懸命がんばった犬なのだから。