日本の動物 第11弾

246 ニシコククジラ

名前の通り、太平洋西海岸側を回遊するコククジラの亜種。外見上は東側(北アメリカ西海岸)のものとは区別が出来ないらしい。ロシア・アメリカ合衆国の共同調査で生息数は120頭、繁殖可能なメスは23頭と言われている。まさに危機的状況にある。浅い海の底生生物をヒゲで漉しとって捕食している。沿岸域に生息していたため、早くから捕鯨の対象となり、乱獲された。現在ではシェル石油が建設中である、極東の石油プラットフォーム近辺がニシコククジラの採食場になっているらしく、建設工事の騒音や建物自体が、採食行動を乱していることが判った。造形的には、クジラの体表の模様、ヒゲの長さまで刻銘に再現されており、リアルに仕上がっている。