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日本の動物 第11弾

242 ニホンイシガメ(幼体)

日本特産の水棲ガメ。卵から孵ったばかりの頃は甲羅が丸くて尾が長いのが特徴。山が多く急流も多い日本の環境に適応していて、季節に合わせて川や池、水田等の間を山越えして移動しているらしい。もう一方の日本固有種のクサガメは平地でよく見られる。クサガメは古い時代の遺跡からは出土することはなく、このことからクサガメは実は外来種で、本州、四国、九州にはイシガメのみが棲んでいたという説が有力。最近、イシガメが絶滅に瀕しているとのニュースもあり、保護が求められている。河川工事が広く行われ、岸辺をコンクリートで成型してしまうところが増えているおかげで、イシガメが休息したり、冬眠したりする場所が無くなっているのが原因の一つとなっている。河の水がきれいなだけではイシガメは棲めないのだ。