日本の動物 第4弾

101 アユカケ

神奈川県・秋田以南の本州。四国・九州の分布する淡水カジカの仲間で日本固有種。きれいな川の中流域に棲み、エラにあるトゲでアユを引っかけて捕食すると言われ『アユカケ』(=鮎掛け)と呼ばれるが、実はその場面は確認されていないようだ。別名『カマキリ』(=トゲに触れると鎌で切られたようなキズができることから)。福井県/九頭竜川では天然記念物に指定され、保護研究が行われている。私の住む神奈川県でも相模川、酒匂川で生息が確認されているが、数は減っているようだ。しかし最近すぐ近くの引地川でも初めて発見され、ちょっとうれしい。造形的には、とても良くできている。分割面が胸ビレの後ろの頭部腹部の可動部分の沿って行われ、見えにくいことから、生体はお世辞にもスマートとは言えないが、作りは一体成形のようにスマートである。